マリア・クレウーザ Da Cor Do Pecado
- 2014/02/24
- 16:35
1970年代に活躍した女性歌手マリア・クレウーザがホベルト・メネスカルのプロデュースで奇跡の復活を遂げた作品です。全盛期よりも美貌という点ではかなり劣りますが(何しろ絶世の美女でしたからね)、経験に裏打ちされた流麗な節回し、艶やかな声はこのアルバムで最高点に達したと言ってもいいでしょう。最近の作品では一本調子になりがちだったメネスカルの編曲もここでは美魔女クレウーザの魅力に触発されたかのように絶好調、これぞアーバンボッサの手本といった仕上がりです。メドレー形式で色々な作曲家の曲を数多く歌っているのでこれからブラジル音楽を聴いてみようかなという人には最適のアルバムです。一曲目のガズーザの曲の前奏を聞いただけでコパカバーナビーチの潮騒の真っただ中で夕陽を眺めているかのような感覚に陥ること請け合いです。このアルバム以降も彼女には数枚の作品がありますがすべて無視して結構です。過去の作品もよほど彼女が気に入ったのでなければ手に入れる必要は無いかもしれません。
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